設立趣旨

現在、日本では「少年非行」をめぐる議論が活発ですが、その議論は往々にして官庁間の権限争いや、
価値観の違いによる政策論争に利用されている傾向が強く、本当の意味での「非行問題」の
解決に役立っているとは到底言えない状況にあります。

  私たちは、このような状況の中で放置されている子どもたちやその親たちの悩みに応える組織として、
『DYS』(Delinquent Youths Supporters)を立ち上げることを決めました。

DYSの構想は、現在ボランティアとして非行克服支援活動を行っている元家裁調査官と更生した
元非行少年たちの出会いから生まれたものです。
それぞれの立場で「非行」に接してきた者たちが志を共にし、非行に悩む親たちや立ち直りを
目指す子どもの支援を行なうとともに、一般市民をはじめ民間企業や関係団体等に幅広く協力を呼びかけ、
地域社会全体での取り組みを目指します。

  DYSはどのような政治的団体や宗教的団体とも関わりを持たず、また財政的な裏づけも持っていません。
まさに「櫓も櫂もない小舟で大海に乗り出す」というものですが、多くの心有る方たちの支援を信じて
出発することにいたしました。


活動の目的

現代の非行に対しては、警察や家庭裁判所、保護観察所、少年院などという取締り型の既成の
システムでは十分に対応できません。

親や教師、地域の人たちが力を合わせ、子どもやその親たちに対して援助的なスタンスで関わっていくことが
何よりも求められています。

  DYSは、元家庭裁判所調査官とかつて非行に奔っていた二人の若者の出会いによって誕生しました。
これまでの非行対策が抱えていた「人材の不足」と「横のつながりの不足」を解消し、
新しい視点から非行に取り組む民間組織として活動していきます。

1. 非行問題に関し、専門的知識と広い視野を持った人材を育成する。
2. 非行に悩む親や立ち直りを目指す子どもにとって常に援助的なスタンスに立ち、包括的 な関わりを通じて支援する。
3. 家庭、学校、地域などと協力して非行と向き合うネットワークを形成する。
4. 広く市民や地域社会に対し、非行問題への対応について理解と協力を呼びかける

 

設立までの経緯

2003年12月に、「『非行』と向き合う親たちの会」の例会を通じて3人が知り合い、
意見交換する中からDYSの構想が生まれました。
以来2週間に1度の打ち合わせと300通を超えるメールでの議論を経て、2004年4月1日に正式発足するに至りました。

  発足に至っては、㈱ジェイワンプランニング代表取締役の岡田純一氏のご協力により事務所を開設することができました。
また、「『非行』と向き合う親たちの会」会員のみなさまや、広島「虹の会」の方々など、 多くの方々からの
アドバイスや激励をいただきました。

この場を借りて心からお礼申し上げます。